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2回にわたってレンタルサーバーのコントロールパネルからWordPressをインストールする方法をご紹介しましたが、今回はコントロールパネルを使用しないインストール方法です。
ローカル環境のサーバーにWordPressを用意したい場合や、レンタルサーバーで標準で用意しているWordPressのバージョンとは違うものを用意したい場合などに有用です。
いくつか事前にサーバー環境を確認しておく必要があります。
WordPressの動作環境はWordPress.ORGにありますので、確認してください。
2017年3月29日現在の動作環境は
データはデータベースに保存されますので、インストール前にデータベースの用意をしておきます。
データベースの作成方法は、phpmyAdminなどのデータベースにアクセスできるツールを使うと簡単ですが、コンソールなどを使用して直接作成することも可能です。
特に理由がなければ「utf8_general_ci」で作成してください。
データベースの作成方法は別途解説します。
WordPressインストール時に必要なデータベース情報は以下の通りです。
「DBサーバー名」・・・IPアドレスなど接続できるホスト名です。設置するサーバーと同じサーバーにDBがある場合は「localhost」でも接続可能です。ポート番号の指定がある場合は、「localhost:3020」などポート名込みの名前になります。
「データベース名」・・・MySQLもしくは、MariaDBのデータベース名です。
「ユーザー名」・・・データベースに接続できるユーザー名です。
「パスワード」・・・ユーザーのパスワードです。
サーバー環境とデータベースの準備が整ったらWordPressファイルを入手します。
WordPress.ORGにアクセスするとページ中ほどに「ダウンロード」の項目がありますので、最新バージョンをダウンロードします。
ダウンロードしたファイルを解凍すると、「wp-config-sample.php」というファイルがありますので、「wp-config.php」にファイル名をリネームします。
このファイルをUTF-8を編集できるテキストエディタで開きます。
中を開き、以下の箇所を修正します。
(オレンジの箇所を(2)で用意したデータベースの情報に書き換えてください)
// ** MySQL 設定 - この情報はホスティング先から入手してください。 ** //
/** WordPress のためのデータベース名 */
define('DB_NAME', 'database_name_here');
/** MySQL データベースのユーザー名 */
define('DB_USER', 'username_here');
/** MySQL データベースのパスワード */
define('DB_PASSWORD', 'password_here');
/** MySQL のホスト名 */
define('DB_HOST', 'localhost');
/** データベースのテーブルを作成する際のデータベースの文字セット */
define('DB_CHARSET', 'utf8');(もし、データベースをUTF以外で作成している場合は変更)
/** データベースの照合順序 (ほとんどの場合変更する必要はありません) */
define('DB_COLLATE', '');
また、以下の部分も変更しておきます。(適当な文字列で大丈夫です)
define('AUTH_KEY', 'put your unique phrase here');
define('SECURE_AUTH_KEY', 'put your unique phrase here');
define('LOGGED_IN_KEY', 'put your unique phrase here');
define('NONCE_KEY', 'put your unique phrase here');
define('AUTH_SALT', 'put your unique phrase here');
define('SECURE_AUTH_SALT', 'put your unique phrase here');
define('LOGGED_IN_SALT', 'put your unique phrase here');
define('NONCE_SALT', 'put your unique phrase here');
$table_prefix = 'wp_';
変更が完了したら、保存しておきます。
FTPクライアントを用いて、サーバーの公開ディレクトリにアップします。
管理ページのURLを変更したい場合は、別途解説しますが、ここでは標準のインストール方法をご紹介します。
解凍したファイル一式をそのまま公開ディレクトリにアップロードします。
公開ディレクトリが/public_html/だったとしたら、/public_html/直下にindex.phpなどのファイルがアップされるようにします。
ファイルのFTPが完了したらブラウザで公開ディレクトリにアクセスします。
図のように設定画面が表示されます。
「サイトのタイトル」「ユーザー名」「パスワード」「メールアドレス」「検索エンジンでの表示」を入力します。
「検索エンジンでの表示」は、仲間内など、公開する予定がないサイトなのであればチェックをしても良いのですが、一度チェックを入れると解除してもなかなか反映されない場合がありますので、将来的に公開するサイトなのであれば、このチェックはいれずにBasic認証などで他の人がアクセスできないようにしたほうが良いと思います。
設定が完了したら「WordPressをインストール」ボタンを押します。
インストールが無事に完了すると、管理パネルにログインした状態になります。
また、登録したメールアドレス宛に通知のメールが届きます。
ログインパスワードを忘れないように注意しましょう。