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top > [第3回] WordPressをインストールする (その3)FTPインストールの場合

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FTPを使ってインストールする

2回にわたってレンタルサーバーのコントロールパネルからWordPressをインストールする方法をご紹介しましたが、今回はコントロールパネルを使用しないインストール方法です。
ローカル環境のサーバーにWordPressを用意したい場合や、レンタルサーバーで標準で用意しているWordPressのバージョンとは違うものを用意したい場合などに有用です。
いくつか事前にサーバー環境を確認しておく必要があります。

1) 動作環境を用意する

WordPressの動作環境はWordPress.ORGにありますので、確認してください。
2017年3月29日現在の動作環境は

  • PHP バージョン 7 以上
  • MySQL バージョン 5.6 以上 または MariaDB バージョン 10.0 以上
となっています。
インストールしようとするサーバーにこれらの環境があることを確認します。

2) データベースを用意する

データはデータベースに保存されますので、インストール前にデータベースの用意をしておきます。
データベースの作成方法は、phpmyAdminなどのデータベースにアクセスできるツールを使うと簡単ですが、コンソールなどを使用して直接作成することも可能です。
特に理由がなければ「utf8_general_ci」で作成してください。 データベースの作成方法は別途解説します。

WordPressインストール時に必要なデータベース情報は以下の通りです。
「DBサーバー名」・・・IPアドレスなど接続できるホスト名です。設置するサーバーと同じサーバーにDBがある場合は「localhost」でも接続可能です。ポート番号の指定がある場合は、「localhost:3020」などポート名込みの名前になります。
「データベース名」・・・MySQLもしくは、MariaDBのデータベース名です。
「ユーザー名」・・・データベースに接続できるユーザー名です。
「パスワード」・・・ユーザーのパスワードです。

3) 最新のWordPressを入手する

サーバー環境とデータベースの準備が整ったらWordPressファイルを入手します。
WordPress.ORGにアクセスするとページ中ほどに「ダウンロード」の項目がありますので、最新バージョンをダウンロードします。

WordPressの古いバージョンをインストールしたい場合は、「リリース」ページからダウンロードしてください。
ただし、多くの場合はセキュリティなどに問題があり、推奨されていません。

4) インストールの準備をする

ダウンロードしたファイルを解凍すると、「wp-config-sample.php」というファイルがありますので、「wp-config.php」にファイル名をリネームします。
このファイルをUTF-8を編集できるテキストエディタで開きます。

中を開き、以下の箇所を修正します。
(オレンジの箇所を(2)で用意したデータベースの情報に書き換えてください)

// ** MySQL 設定 - この情報はホスティング先から入手してください。 ** //
/** WordPress のためのデータベース名 */
define('DB_NAME', 'database_name_here');

/** MySQL データベースのユーザー名 */
define('DB_USER', 'username_here');

/** MySQL データベースのパスワード */
define('DB_PASSWORD', 'password_here');

/** MySQL のホスト名 */
define('DB_HOST', 'localhost');

/** データベースのテーブルを作成する際のデータベースの文字セット */
define('DB_CHARSET', 'utf8');(もし、データベースをUTF以外で作成している場合は変更)

/** データベースの照合順序 (ほとんどの場合変更する必要はありません) */
define('DB_COLLATE', '');


また、以下の部分も変更しておきます。(適当な文字列で大丈夫です)
define('AUTH_KEY', 'put your unique phrase here');
define('SECURE_AUTH_KEY', 'put your unique phrase here');
define('LOGGED_IN_KEY', 'put your unique phrase here');
define('NONCE_KEY', 'put your unique phrase here');
define('AUTH_SALT', 'put your unique phrase here');
define('SECURE_AUTH_SALT', 'put your unique phrase here');
define('LOGGED_IN_SALT', 'put your unique phrase here');
define('NONCE_SALT', 'put your unique phrase here');

$table_prefix = 'wp_';
変更が完了したら、保存しておきます。

Windows の "メモ帳" ではファイルを編集しないでください。

5) サイトにFTPする

FTPクライアントを用いて、サーバーの公開ディレクトリにアップします。
管理ページのURLを変更したい場合は、別途解説しますが、ここでは標準のインストール方法をご紹介します。
解凍したファイル一式をそのまま公開ディレクトリにアップロードします。
公開ディレクトリが/public_html/だったとしたら、/public_html/直下にindex.phpなどのファイルがアップされるようにします。

6) インストールする

ファイルのFTPが完了したらブラウザで公開ディレクトリにアクセスします。
図のように設定画面が表示されます。
「サイトのタイトル」「ユーザー名」「パスワード」「メールアドレス」「検索エンジンでの表示」を入力します。
「検索エンジンでの表示」は、仲間内など、公開する予定がないサイトなのであればチェックをしても良いのですが、一度チェックを入れると解除してもなかなか反映されない場合がありますので、将来的に公開するサイトなのであれば、このチェックはいれずにBasic認証などで他の人がアクセスできないようにしたほうが良いと思います。
設定が完了したら「WordPressをインストール」ボタンを押します。

もしも4で設定したwp-config.phpの内容が間違っている場合はページを開いた際に「データベース接続確立エラー」と表示されます。

7) 完了

インストールが無事に完了すると、管理パネルにログインした状態になります。
また、登録したメールアドレス宛に通知のメールが届きます。
ログインパスワードを忘れないように注意しましょう。